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京都・だるま寺(法輪寺)でだるまを堪能

2015/02/15

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>>>http://kyoto-videos.blogspot.jp/2015/02/daruma-dera-temple-many-many-daruma-doll.html





京都・下立売通りの西大路を東に少し行ったところにだるま寺と呼ばれるお寺があります。
正式名称は「法輪寺」ですが、通称のだるま寺の方が有名です。

ちなみに、京都には法輪寺というお寺がもうひとつあります。こちらは嵐山にあり、十三参りで有名なお寺です。

節分祭の様子はコチラ!→http://www.kyoto-blog.com/2015/02/blog-post_16.html


【だるまだらけの境内】


「だるま寺」と呼ばれるだけあって、境内の至る所にだるまがあります。
祀られているだるまの数はなんと8000余りだそうです。


こちらのだるま像の下には干支の動物の像が並んでいます
下の台座はペットの納骨所になっているそうです




境内にはだるまの像がほかにも…




瓦にもいろんなだるまが





壁の明かり取りもだるま



とにかくすごいだるま密度です。


境内には本堂の他に鐘楼・衆聖堂・映画創業以来の関係者を祀った貴寧磨(きねま)殿、珍しい等身大の寝釈迦木像など見どころがいろいろありますが、今回はだるまを堪能ということで達磨(だるま)堂をがっつり紹介します。


【だるまを祀る達磨堂】


こちらが達磨堂です。




入り口にもだるま




上を見ると瓦もだるまです。




中にはところ狭しとだるまが並びます。
これらは諸願成就で奉納されたものだそうです。




天井にもだるま!




中央のだるま像




ひとつひとつ違ういいお顔のだるまがとにかくたくさんなので、ずっと見ていても飽きません。


ちなみに私のお気に入りはこちら



パソコンの横に置いて、データが飛んだ時などに眺めると、飛んだデータのことなどどうでもよくなりそうな、そんなお顔です。


【だるまのモデルは禅宗開祖の達磨大師】




だるまのモデルは禅宗開祖の達磨大師。5世紀後半から6世紀前半の人です。
達磨大師はインドの王子として生まれましたが、出家して僧となり40年余り修行した後中国に渡り初めて禅宗を伝えました。

達磨大師といえば、「面壁九年」、壁に向かって9年も座禅し修行していた逸話が有名です。

このとき達磨大師は、寒さよけの布団を頭から被って座禅していました。
達磨大師の絵はこの姿で描かれることが多く、日本にも禅宗とともに達磨大師の伝説と姿が伝わり、ここから現在のまるいだるまの姿が生まれたと言われています。

また、達磨大師は9年の座禅により手足が衰え腐り落ちてしまったという伝説もあり、ここからだるまのまるい形が生まれたという説もあります。


【皆に親しまれる縁起物に】


だるまは禅宗開祖の像からなぜ縁起物になったのでしょうか。

「起き上がりこぼし」というおもちゃがありますが、これがだるまと形が似ているということで徐々に混同されるようになります。

すると、倒しても自力で起き上がる様子がだるまの紅白の見た目と相まって縁起がいいということになり、縁起物になりました。

その後、達磨大師の不撓不屈の精神にあやかり、願掛けにも使われるようになりました。
願いを込めて片目を入れ、その願いがかなうともう片方の目も入れるというものです。

目の入れ方はだるまの左目から入れるところが多いようですが、諸説あり、とくに決まっているわけではないようです。


【七転八起】




七転び八起き。何度失敗しても諦めずに立ち上がる、まさに達磨大師の不撓不屈の精神のような言葉です。

ちなみによく似た言葉の七転八倒は転げまわってもがき苦しむという意味なので、倒れるか起きるかでえらい違いです。


【気心腹人己】




だるまのおなかに書かれている「気心腹人己」
これは、「気は長く、心は丸く、腹立てず、人は大きく、己は小さく」という意味です。
漢字がこれと同じ形になっていますね。
これは達磨大師の教えだそうです。


【庭もきれいです】


本堂の無尽庭は広くはありませんが、苔と木々の緑がとても美しい庭です。
秋には紅葉がとてもきれいです。あまり観光の方で賑わうようなお寺ではありませんので、ゆっくり楽しむことが出来ます。


京都の観光名所ではありませんが、たくさんのだるまに囲まれて笑顔で過ごせるお寺です。





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